日本製紙連合会は、4月のパルプ・パルプ材速報と3月の古紙需給統計を発表した。以下、％表記は特に記載がない限り前年同月比。
■パルプ速報（4月）
　製紙パルプ生産量は＋0.5％の62.5万tで2ヵ月連続の増加となった。このうちBKPは＋2.0％の50.1万tで2ヵ月連続の増加、UKPは△2.4％の8.9万tで3ヵ月連続の減少。
　製紙パルプ販売は＋2.0％の10.0万tで32ヵ月連続の増加。このうちBKPは＋10.9％の8.0万tで31ヵ月連続の増加。UKPは△23.8％の1.7万tで7ヵ月連続の減少。
　在庫は16.6万tとなり、前月比は＋8.5％で5ヵ月連続の増加、前年同月比は＋36.6％で10ヵ月連続の増加。このうちBKPは11.3万t、前月比は＋10.1％で4ヵ月連続の増加、前年同月比は＋30.8％で10ヵ月連続の増加。UKPは4.4万t、前月比は＋6.5％で5ヵ月連続の増加、前年同月比は＋60.7％で8ヵ月連続の増加。
■パルプ材速報（4月）
　パルプ材消費は、パルプの対前年生産増を受けて＋1.9％の118.5万t、2ヵ月連続の増加となった。うち、針葉樹は△3.8％の38.5万tで2ヵ月連続の減少となったが、広葉樹はBKPの生産増を受けて＋4.8％の80.0万t、2ヵ月連続の増加となった。
　集荷は＋3.8％の122.6万tで2ヵ月連続の増加。このうち国産は△6.4％の32.7万t、主力の針葉樹の減少（△4.5％、25.3万t）が響き、3ヵ月ぶりの減少となった。広葉樹は△12.5％の7.4万t。輸入は、針葉樹が＋14.2％の20.1万tと増加に転じ、広葉樹も＋6.5％の69.9万tと2ヵ月連続で増加したため、合計で＋8.1％の90.0万tとなり高い伸びを示した。ちなみに針葉樹の20万t台は2018年3月以来。
　在庫は125.8万t。前月比は＋3.0％、前年同月比も＋2.9％と、いずれも2ヵ月連続の増加。維持月数は1.0ヵ月で前月と同じ。
■古紙需給（3月）
　古紙入荷は、△4.7％の133.4万tで5ヵ月連続の減少となった。内訳は、段ボール古紙が△3.0％の79.2万tで4ヵ月連続の減少、新聞古紙が△3.9％の18.3万tで20ヵ月連続の減少、雑誌古紙は△16.9％の17.3万t、上級古紙は＋0.9％の14.7万tだった。
　消費は△5.2％の132.4万tで5ヵ月連続の減少。品種別では、段ボール古紙が△3.7％の79.8万t、新聞古紙が△5.2％の17.8万t、雑誌古紙が△14.3％の17.5万t、上級古紙が△2.6％の13.6万t。
　在庫は61.0万tで前月比＋1.7％、前年同月比＋21.0％となった。輸出は＋22.5％の18.9万tで3ヵ月連続の増加。ベトナム、台湾、インドネシア、韓国が主な輸出先。
 

株式会社　紙業タイムス社　「Future6/26号」より