＝2024年5月期第2四半期＝
　岡山製紙と小津産業は、2024年5月期第2四半期決算（23年6～11月）を発表した。以下、単位100万円、％表記は対前年同期比。
■岡山製紙（非連結）
〔第2四半期〕
　売上高    5,834    （＋7.5％）
　営業益    999    （＋249.1％）
　経常益    1,050    （＋220.9％）
　当期益    728    （＋223.2％）
〔通期予想〕
　売上高    11,000    （＋1.2％）
　営業益    1,500    （＋144.4％）
　経常益    1,580    （＋128.0％）
　当期益    1,106    （＋123.5％）
　物価上昇に伴う消費抑制の影響で板紙の販売量は減少したが、価格改定の効果もあり、増収となった。また利益も、原料古紙や主燃料LNGの価格は高水準だが、価格改定効果で増益となった。
○板紙事業…売上高＋9.1％、セグメント利益＋243.8％。販売量は△4.4％と減少したが、価格改定により増収増益。
○美粧段ボール事業…売上高△2.5％、セグメント利益13百万円（前年同期比＋13百万円）。主力の青果物向けは堅調だったものの、価格改定に伴うシェア移動により減収。利益は価格改定効果で増益。
　通期予想は、2023年7月公表の業績予想を修正した。修正額（単位100万円）は、営業益＋780、経常益＋780、当期益＋546。板紙需要の先行きが不透明なこと、物流2024年問題で運送費の上昇が見込まれること、下期に大型修繕工事が集中することなどを受けて利益率はやや下がるが、価格改定効果などにより増益を見込んだ。
■小津産業
〔第2四半期〕
　売上高    5,186    （△3.4％）
　営業益    351    （△1.0％）
　経常益    438    （＋1.2％）
　当期益    313    （＋2.6％）
〔通期予想〕
　売上高    10,000    （△3.6％）
　営業益    470    （＋2.4％）
　経常益    550    （△6.8％）
　当期益    380    （△1.0％）
○不織布事業…売上高△3.2％、セグメント利益＋4.9％。エレクトロニクス分野は、自動車関連需要の復調などはあったが、中国の工場稼働率低下や通信機器関連の需要低迷で売上微減、利益は減少。メディカル分野は感染対策の衛生材料とマスク需要が減少し、売上高、利益ともに減少。コスメティック分野は、東アジア向けが低調だったが国内は復調し、減収だが利益は横ばい。除染関連は大きな採用実績がなく減収減益。グループ各社の状況は、小津（上海）貿易有限公司は減収減益、ウエットティシュのディプロは売上高横ばいで利益は改善、アグリ分野の日本プラントシーダーは、売上高は減少、利益は横ばい。
○その他の事業（除菌関連、不動産賃貸）…売上高△14.2％、セグメント利益△57.7％。
　通期予想は2023年7月公表の業績予想から変更なし。

＝三菱製紙＝特別利益約7億円を計上
　三菱製紙は、コーポレートガバナンス・コードに基づいて政策保有株式を見直し、保有する上場株式9銘柄を売却した。売却益は6億8,900万円で第3四半期に計上する。

株式会社　紙業タイムス社　「Future1/29号」より