国際紙パルプ商事はこのほど、〓橋将志氏(農業法人㈱和農・代表取締役、福島県田村市)、および恵比寿建設(福島県南相馬市)との共同出資により、福島県双葉郡浪江町に合弁会社「KPPアグリソリューションズ㈱」を設立した。
KPPアグリソリューションズは、KPPグループが推進する「総合循環型ビジネスモデル」の一環として、イネ科の穀物「ソルガム」を中心とした農産物を生産し、販売していく。農業従事者の高齢化や担い手不足が深刻化する中、農産物の収穫や耕起などの農作業を請け負う組織(コントラクター)として活動するとともに、福島第一原発事故で農産物の生産を中止せざるを得なくなった福島県浜通り地域の営農再開に取り組み、復興支援に貢献する。また、生産した農産物のバイオ燃料への活用も視野に入れ、販路開拓に取り組んでいく。なおソルガムは、北東アフリカ原産のイネ科の1年草で、国内では家畜の飼料用や農地の土壌改良用に計1万2,000haが栽培されている。
KPPグループでは、新会社の事業を通じて同地域での新たな産業創出と農業振興の整備を行い、農畜産業の課題解決とカーボンニュートラルの実現に貢献していく。
淡路島のエコ展示会で
『modo-cell』製食器を紹介
国際紙パルプ商事は、淡路島ユネスコ協会とパソナグループが2月23日~3月3日に兵庫県淡路市で開催した、サステナブルな商品や工芸品を紹介する展示会「Eco Craft Gallery」で、植物由来のプラスチック代替素材『modo-cell』を使った食器やカトラリーを展示した。
同展示会は、能登半島地震の復興支援と、淡路島の地場産業品や日本各地の伝統工芸品の振興、およびサステナブル商品の普及を来場者に呼びかけるために開催された。国際紙パルプ商事が普及に注力する『modo-cell』は、植物由来の竹繊維・でんぷんなどを主原料とし、微生物がいる一定環境下であれば、特別な設備を使わなくても生分解する脱プラ素材。アミカテラが開発、製造している。
株式会社 紙業タイムス社 「Future3/25号」より