ザ・パックの、2023年5月に完成した新・本社社屋が、「令和5年度 おおさか環境にやさしい建築賞 事務所部門賞」と「日本サインデザイン賞 銀賞&招待審査員賞」を受賞した。
大阪府と大阪市が主催する「おおさか環境にやさしい建築賞」は、各条例に基づく環境配慮制度による届け出を行った建築物の中から、環境配慮の模範となる建築物を選出し、その建築主と設計者を表彰するもの。ザ・パックの本社社屋は、脱炭素社会に向けた高い環境性能と、周辺住宅地への配慮、ワークプレイスの快適性が評価され、受賞となった。
同社屋は創業の地である大阪市東成区の住宅地にあり、街並みに調和した建物であると同時に、社員の“健康と快適”を向上させるための工夫がなされている。テラスや共有スペースを広くとり、ABWやフリーアドレスを支えるワークプレイスを実現している。環境性能面では、自然換気システムや外壁の高断熱化、高効率空調を採用するなど、省エネ技術を積み重ねてBEI=0.43を達成し、ZEB Ready認証を取得。CASBEE Sランク認証取得、CASBEEウェルネスオフィス Sランク(自主登録)となり、総合環境性能およびウェルネス評価でも最高ランクに位置付けられた。
同社屋は、環境性能だけでなくデザイン性でも評価を受けている。日本サインデザイン協会が主催する「第57回日本サインデザイン賞(SDA)」では、308点の応募作品の中から、本社のサイン計画が「銀賞」と「招待審査員賞(ボー・リンネマン賞)」をダブル受賞した。サインデザインは、東京2020オリンピックのピクトグラムも担当した、廣村デザイン事務所の廣村正彰氏によるもの。
株式会社 紙業タイムス社 「Future3/25号」より