日本製紙連合会が集計した2月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△3.8%の159.8万tで、18ヵ月連続のマイナスとなった。以下、%表記は前年同月比。
国内出荷のうち、紙は△6.9%の76.7万t、板紙は△0.7%の83.1万t。用途別では、グラフィック用紙(新聞用紙+印刷・情報用紙)が△11.9%の51.6万tで25ヵ月連続のマイナス、パッケージング用紙(包装用紙+段ボール原紙+紙器用板紙+雑種紙+その他の板紙)が△0.6%の92.7万tで17ヵ月連続のマイナス。主要品種は衛生用紙を除きマイナスだった。
紙・板紙のメーカー輸出は+24.4%の15.4万tで4ヵ月連続のプラス。うち、グラフィック用紙は塗工紙を中心に南アジア、東南アジア向けが増加して+33.6%の5.2万t、パッケージング用紙は段ボール原紙を中心に東南アジア、東アジア向けが増加して+20.5%の10.2万tとなり、いずれも4ヵ月連続のプラス。
紙・板紙の在庫は前月比+0.4万tの189.4万tで2ヵ月連続の増加。うち、グラフィック用紙は新聞用紙と塗工紙が増加して同+0.4万tの75.8万tとなり、4ヵ月ぶりの増加。パッケージング用紙は包装用紙とその他の紙・板紙が減少して同△0.1万tの105.1万tとなり、2ヵ月ぶりの減少。衛生用紙は同+0.1万tの8.5万tとなり2ヵ月連続増。
〔主要品種の動向〕
*新聞用紙…国内出荷は△8.2%の12.4万tで33ヵ月連続のマイナス。
*印刷・情報用紙…国内出荷は△13.1%の39.1万tで18ヵ月連続マイナス。メーカー輸出は+33.6%の5.2万tで4ヵ月連続プラス。
*包装用紙…国内出荷は△5.0%の5.0万tで15ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は△9.4%の1.2万tで2ヵ月連続のマイナス。
*段ボール原紙…国内出荷は△0.1%の67.4万tで9ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は+31.4%の7.8万tで5ヵ月連続のプラス。
*白板紙…国内出荷は△2.3%の10.3万tで9ヵ月連続のマイナス。
*衛生用紙…国内出荷は+9.1%の15.5万tで7ヵ月ぶりのプラス。
株式会社 紙業タイムス社 「Future4/8号」より