レンゴーはかねて公表していた通り(本誌2023年7/17号詳報)、4月1日付で子会社サン・トックスと三井化学東セロのパッケージソリューション事業を経営統合し、同日付で統合会社(新商号:アールエム東セロ㈱)の発行済株式の51%を取得して子会社化した。
アールエム東セロは、ポリオレフィン系フィルムや発泡シートのフロントランナーとして、供給体制の充実と開発力の強化を図る。
【アールエム東セロの概要】▽本社:東京都千代田区▽工場:茨城県(勝田工場、潮来工場、茨城工場、茨城工場古河製造部)、静岡県(浜松工場)、愛知県(安城工場)、山口県(徳山工場)▽資本金:34億5,000万円▽株主:レンゴー51%、三井化学35.95%、トクヤマ13.05%▽事業:包装用プラスチックフィルム、発泡シートの製造・販売▽従業員:約1,200名
バイオベンチャーのbitsを子会社化
レンゴーは、㈱Biomaterial in Tokyo(=bits)の発行済株式の60%を取得し子会社化した。
bitsは、微生物や酵素を用いる技術を研究しているバイオベンチャー。食糧と競合しないバイオマスを活用して糖類やバイオエタノール、持続可能な航空燃料(SAF;Sustainable Aviation Fuel)などを生産する技術のほか、CORSIA(Carbon Offsetting and Reduction Scheme for International Aviation)認証取得などに強みを持つ。
レンゴーグループでは、大興製紙がbitsと提携して第二世代バイオエタノールの生産実証事業を開始している(本誌3/11号既報)。同事業でbitsの技術は重要な役割を担っており、レンゴーはbitsを子会社化することで同社の経営基盤の安定性を高め、技術承継を支援するとともに研究開発面での連携を深める考え。
【bitsの概要】▽所在地:福岡県大野城市▽代表者:泉可也代取社長▽資本金:7,500万円▽株主:レンゴー60%、泉可也40%▽事業:バイオマスに関する技術開発、製品製造、コンサルティング業務▽従業員:20名
株式会社 紙業タイムス社 「Future4/22号」より