EPI(ECONOMIC POLICY INSTITUTE-米国ワシントン)の報告では、中国政府による多大な補助金で中国製紙産業が不公正に競争力を高め、近年急速に成長し米国の対中国貿易赤字増加の原因となっている。中国製紙産業は2000年以後生産量が3倍増加し2008年には世界最大となった。中国製紙産業の急成長は原材料の優位性、生産規模の経済性、最新技術、低コスト(低賃金)からではなく、2002年から2009年間の総額で最低でも330億ドル(邦貨役2.9兆円)にも達する中国政府の各種[電力、石炭、パルプ古紙、優遇金利等]補助金による。米国政府が中国の不公正かつ違法な補助金に対し対策を講じない限り、中国からの紙の輸出は米国製紙産業の崩壊を加速し失業者の増加や工場閉鎖の拡大につながる。2001年から2008年間の対中国貿易赤字で米国失業者が240万人発生した。製紙産業同様に中国ガラス産業でも政府補助金により世界最大に成長している。
7月1日付け RISIから
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ