環境及び持続可能性問題が一般に関心を浴びている中、スターバックス社は2015年を目標に紙カップ再生利用を検討中。同社が年間使用する紙カップとティッシュ量は莫大。年間に耐熱紙カップで30億個、耐水紙カップは10億個を使用し、16000店舗で週に5千万人の顧客に提供している状態。スターバック社二酸化炭素排出量の約75%は店舗が発生元で、亜酸化窒素やホイップクリーム用噴射剤・乳化剤が主要源と考えられている。再生利用カップを製紙メーカー各社(ミードウエストベーコ、IP、スマーフィット・ストーン等)及び飲食チェーン店(ダンキンドーナッツ、マックドナルド等)と研究開発中で、ポリラミ付カップはOCCと一緒に回収しパルパーに投入しても最終製品に影響ないことが判明している。(但し、製造時間の長期化、余剰物回収有)。最良策は紙カップ使用を削減することで、年間40億個の紙カップ使用量削減に向け、店舗内陶器製カップを廃止し携帯タンブラーの普及に努めることが肝要。
PULP & PAPER INTERNATIONAL 11月号から抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ