インドをはじめ新興国市場の攻略法(ボストン コンサルティング グループ/アジア・パシフィック地区チェアマンの関連記事から抜粋)
◎新興国消費市場の拡大: 人口一人当たりの年収が一定基準を超えたとき、新興国の消費市場は大きな転換期を迎える。年収が1千ドルを超えると2輪車のローンを考え、2千ドルを超えると住宅ローン、4千ドルを超えると自動車ローンを考える。現在、インドは1千ドル、インドネシアが2千ドル、中国が4千ドルあたり。
◎日本企業へのアドバイス:日本企業は目の前にある新興国市場での機会を取りこぼしているように思える。5-7年前インドの富裕層家庭で日本製テレビがあったが、今は韓国製に替わった。日本企業の製品はトップエンド向けのイメージがあるが、最近は韓国勢、中国勢、欧州勢がトップエンド市場にシェアを拡大してきている。多くの企業は依然欧米へ傾注しているようだが、これから方向性を切り替えことが必要。方向転換し売上構成比の何%かはインドなど新興国から取っていくという、具体的で大きな野心を持つことが求められている。
12月11日 週刊東洋経済から抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ