東北国際物流戦略チームは、45フィート海上コンテナの国内走行実現に向け11月16日から20日の5日間、仙台塩釜港と荷主工場間で本格的実証実験を行った。実用化に向け必要な車両要件や道路条件の確認と通行上の安全性、輸送効率性などを検証、課題を整理し成果を取りまとめ、実現に向け更に取り組んでいく。45フィートコンテナ対応トレーラは国内で生産されておらず、オランダに発注した20-45フィート用にマルチ・チャーシーを国内基準に適合すべく改良。45フィート空コンテナはシンガポールから調達。走行テストでは40フィートとの比較分析(左右カーブでの通行状況や他の車両への影響を目視確認)等を行った。公道輸送の実現に向けた輸送車両/道路構造/交通安全等の課題も実験結果をもとに整理している。米国―中国間では45フィートコンテナの利用が拡大しており、米国―香港で14%を占め増加傾向。日本でも利用できると国際競争力の維持強化に効果を発揮し、CO2の削減にも貢献する。40フィート背高コンテナに比べ約1.5m長く、純積載容積は約13%(40フィートに比べ約27%)多く、比較的軽めで容積勝ちの貨物(プラスチック、アパレル、タイヤ製品等)の輸送に有利。
12月発行 荷主と輸送 No.434から抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ