国家発展改革委員会は本年末までの紙パルプ旧式設備廃棄のガイドラインを発表した。既に2005年から2009年に約650万㌧の紙パルプ設備が廃棄されており、今回のガイドラインも汚染対策、生産効率化や能力過剰対策を意図している。ガイドライン概要:
◎化学パルプ設備―年産能力5.1万㌧以下
◎非木材パルプ設備―年産能力3.4万㌧以下
◎古紙パルプ設備―年産能力1万㌧以下
◎印刷用紙設備―機械幅1760mm、速度120m/分以下
◎板紙・ライナー・中芯設備―機械幅2000mm、速度80m/分以下
中国の原料不足事情改善に向け新たな奨励策が挙げられている。
◎化学パルプ設備年産能力30万トン以上、セミーケミカルパルプ設備や非木材パルプ設備年産能力10万㌧以上
更にパルプ生産ラインの無塩素漂白化やECF化の技術及び紙・板紙設備の一貫体制化に対する優遇等
5月4日付け RISIから抜粋
参考:中国 第12次5カ年計画(2011-2015年)で製紙産業旧式設備廃棄432万トン
本年で終わる第11次5カ年計画(2006-2010年)で、製紙産業は旧態依然の陳腐化し
た生産設備約1000万トン以上の廃棄を実施した。(本年単独で約430万トン以上)。
最近の国家発展改革委員会発表では、第12次5カ年計画で新たに旧式製紙設備約432万
トンの廃棄が予定されている。これは国務院の計画数字53万トンの7倍に相当する。
12月14日付け ChinaPaperOnline 及び12月9日付け 中国紙網から抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ