10月19日、ジェトロ・アジア経済研究所主催のシンポジウムに出席。基調講演に次いで、「国際産業連関分析からみた東アジアのサプライチェーン:その歴史的展開と展望」、「国際生産ネットワークの発展と貿易への影響:付加価値貿易の計測に向けて」の報告があった。東アジアにおける生産ネットワークは国境を越え、国際分業体制はますます複雑化、細分化され、多くの国が1つの製品へ連なるサプライチェーンに組み込まれている。今、多くの国際機関で貿易の新たな計測方法を模索する動きがある。例えば、「付加価値貿易」:製品をその生産工程ごとに分解し、各工程で付加価値の源泉を問うことで輸出国・輸入国の関係を構築するもの。中国の輸出品は主に東アジア諸国が供給する部品等生産されており、付加価値ベースでみると、部分的には中国国外に原産地があると考えられ、「原産国」という伝統的概念では現実を捉えられなくなってきている。
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ