ブラジルBEK(晒ユーカリパルプ)メーカーにとって為替レートが最大の関心事で、2011年年間で為替変動により生産コストが㌧当たり377.4㌦(対ドル・レアル高1$=1.563Real)から330.9㌦(対ドル・レアル安1$=1.782)と大きく変化した。本年のブラジル成長率は昨年の4.1%から3.6%に減速すると予想され、中央銀行の金利は景気減退から既に1.5%引き下げられている。本年のレアル相場は昨年より若干弱い平均1$1.85Realと予想される。BEK生産コストの内訳は木材(55%)、薬品(20%)、燃料(8%)、労賃(7%)、その他(10%)で木材の比重が高い。ブラジルでは労賃の値上がりが急激で過去10年間でパルプ平均価格に占める労賃は2001年の21%から2011年60%に上昇した。為替リスク軽減するには生産性の向上しかないとの声もある。 1月17日付け RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ