Pulp &Paper International 2012 1月号の掲題記事で、5社の名前を挙げている。①ブラジル エルドラド、②中国 山東博匯、③中国 恒安国際、④米国International Paper、⑤フィンランド UPM。今回は⑤フィンランド UPM社に関し;目下欧州市場は財政面、通貨面で災難に見舞われており、製紙産業は特に印刷出版用紙分野(Graphic Papers)に於いて先行き不透明で縮小が懸念されている。この分野で大手メーカーであるUPM社は、Graphic Papers等の量産品目から「Biofore」戦略のもと低炭素社会―バイオ経済に向け着実に進んでいる。「Biofore」:Bioは将来方針、持続的な解決、良好な環境パフォーマンスを意味し、foreはフォストやUPM社が進歩発展の最先端にあることを意味する。Bioforeの思想のもと、既に以下の製品化がすすめられている。Fibril セルロース:単に水分を添加することで、製品を用途によって強力化、軽量化、薄物化が可能。ForMi:パルプ繊維とプラスチックポリマーの混合物でプラスチック同様に着色や成型が可能。UPM社はCEPI(欧州製紙産業連盟)が掲げている2050年に向けた低炭素社会―バイオ経済実現のロードマップに取り組んでおり注目に値する。 Pulp &Paper International 2012 1月号から抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ