GCC(湾岸協力理事会)諸国はサウジアラビア、UAE、クウェート、カタール、オマーン、バーレーンの6ケ国で構成され、2006年に結成25周年を迎えた。長年石油産出国として脚光を浴び、製紙産業は話題にもならなかったが、製紙供給国として光を浴びる日もまじか。2001年から2011年に製紙産業は8%成長した記録があり、GDP成長率は2009年に1%以下であったが、2011年に5%台に回復する見込み。乾燥地域で製紙産業に最低必要な原料繊維と水が不足しており、パルプは輸入に依存の状態。古紙は紙器業者、大手スーパー、印刷会社及び家庭からの発生に依存しているが、これらの古紙も輸出業者が海外に高値で販売できる為、国内で不足がちとなり国内製紙メーカーとして古紙獲得に躍起となっている状態。製紙産業は未だ統合されておらず、海外の輸出者はGCC市場を自国製品が生産過剰な時やGCC国内ユーザーが品不足から高値の輸入品を手当て可能な時にのみ輸出ターゲットとしている。GCC最大の経済国はサウジアラビアで、人口約2420万人、一人当たり年間紙・板紙消費量は39.6kg、GCC全体の年間紙・板紙消費量は約350万㌧。 Pulp & Paper International January 2012から抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ