インド製紙産業にとって、需要減退時の原料コスト高騰は転嫁が難しく大きな頭痛の種。インド国内市場は約1100万㌧と見込まれており、輸入紙との競争から市場を守る事が重要な鍵となっている。インド製紙産業界は、政府が輸出入政策で輸入関税の引き下げや物品税の引き上げ等でむやみに市場を混乱させる事を望んでいない。業界にとって、インドの輸出市場は年間10万㌧から25万㌧と小規模で比較的関心が薄いが、輸入は特に急増している中国からのコート紙が業界にとって大きな関心事となっている。国内市場では教科書やその他書籍需要の為教育出版分野が紙需要の牽引役となっている。インド製紙市場は80年代の150万㌧規模から現在1050万㌧と大きく成長している。 3月5日付け RISI及びHindu Business Lineから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ