中国南部の広東省黄埔港は2月以降古紙扱う主要バースがフル操業されておらず、荷役に支障をきたしており近港の虎門や南沙に仕向先が変更されている。黄埔港は中国主要港の一つで古紙扱いでは3位に位置している。混乱の原因は犯罪捜査と関係ありそうだが、真相は当局から一切公開されていない。広東省はナインドラゴン、リーマン及び建暉紙業等大手包装用材関連製紙メーカーが集中しており、大手ナインドラゴンは自社用トラックで他の港で揚げて回送も可能だが、中小は煩わしさやコスト増を嫌い仕向港を香港等に変更したり、特に欧州船社は黄埔港配船をキャンセルしたところも現れている。地元のユーザーはコスト増により輸入古紙から国内古紙への手当てを初めており、結果として国内古紙価格が上昇している。 3月30日付け RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ