4月9日未明発生した、東莞市建暉紙業の大火災は6日6夜延焼し、製品及び半製品倉庫を巻き込み約6万㌧の火災被害を与えた。建暉紙業は日産約1000㌧の完成品、裏ネズコートボールを生産し玖龍紙業に次いで全国で第2位(包装用板紙-高級コート板紙年産100万㌧)。同社の受けた経済損失は膨大で短期間の完全復旧は困難と見られ、供給体制に変化が起きると予想されている。今回の火災の影響で裏ネズ価格が㌧当たり約300元上昇した(4500元から4850元―約8%増)。建暉紙業は東莞地区印刷産業向け原紙の約20%を供給し、印刷効果や白色度等品質的には浙江省の同業社より優れている為、高品質が要求される輸出向け需要の多い印刷産業には欠かせない存在となっている。目下コートボールの供給は浙江省、山東省や広東省の大手製紙メーカーやその代理店が担っている。建暉紙業が完全復旧するには早くても3-4ケ月掛ると見られ、東莞地区印刷産業の先行きは不透明。 4月24日付け 中国紙網から抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ