需要減で価格軟化下の上質コートメーカーは生産過剰体制のもと新商品の開発を強いられている。統計によると中国上質コート紙生産能力は800万㌧を凌駕しているが、2011年の消費量は約535万㌧となっている。その為過去一年間に市場価格の下落が急激で約㌧当たり1000人民元下落し現行価格は4750―6350元の水準。新規商品として低米坪品に着手するメーカーも登場している。通常米坪の128gか157gとは別の100g以下の雑誌本文用途がターゲット。晨鳴紙業が昨年6月に低米坪品80万㌧を稼働、同じく太陽紙業が昨年7月35万㌧の低米坪品機械を稼働している。王子南通工場も64gや80g品の販売活動をしている。低米坪品以外にラベルやタバコ用片面コート紙も検討されており、昨年太陽紙業やAPP金東が生産量は少ないものの片面コート紙の生産を開始した。片面コート紙価格は通常上質コート紙128gや157gの倍近くで販売されているが利益はそれ程多くなく、両面コートから片面コート生産シフト時生産効率が低下する。業界筋には、片面コート紙は中国メーカーにとって比較的新しいアイテムで、誰も将来の需要に関し明白な予想は出来ないとの発言がある。 7月5日付け RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ