APP社はティッシュ生産に積極的拡大策を講じ、2015年までに世界上位3社Kimberly-Clark(377.7万㌧)、Georgia-Pacific(345.7万㌧)、SCA HygieneProducts(252.5万㌧)を抜き世界トップを目指す。既に発表した中国国内での新規42台―約200万㌧増産計画に次いで、インドネシア2工場に新規15台、90万㌧の設置計画を発表したばかり。公表された機械が全て順調に稼働すると、2015年末までにAPP中国の総生産能力は現行の89.2万㌧から276.8万㌧、APPインドネシアの生産能力は現行58.4万㌧から148.4万㌧達し、APP全体のティッシュ総生産能力は428.8万㌧となる見込み。世界生産能力予測では2015年までにKimberly-Clark社の能力は373.5万㌧まで減少が見込まれ、APP社428.8万㌧が51.3万㌧上回る事になる。自社使用のパルプ原料の手配も抜かりなく、インドネシア工場はパルプ一貫工場(パルプ能力350万㌧)、中国海南島海口工場もパルプ一貫工場(パルプ能力180万㌧)、その他の中国工場には北米及び欧州子会社からの輸入パルプを手当てする。2010年2011年カナダにパルプ工場を5ケ所買収済(能力合計163.5万㌧)、先月カナダTembec社のパルプ設備27万㌧買収交渉開始。フランスでは旧Tembec社2工場(能力合計56.5万㌧)を買収済。APP社のティシュ機械は高級品を生産する為全てフレッシュパルプを使用、一部キッチンロール向
けに竹パルプと木材パルプの混合品も使用している。
4月17日付け RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ