RISIでは目下、より一層ダイナミックな製品郡情報を提供すべく総合的な工場概要データベースMill Asset Database(MAD)を作成中。現在クラフトライナーやセミ芯等ヴァージンパルプ使用品の正確な定義付けが問題となっている。AF&PA(米国森林製紙協会)の定義では、未晒クラフトライナーは硫酸塩法により製造された木材パルプを80%以上含むものとし、セミ芯は木材パルプ(主にセミケミカルパルプ)を75%含むものとしている。しかし、RISI調べでは北米のクラフトライナー工場ではフレッシュパルプの使用量は僅か79%、セミ芯は丁度60%で、平均して言える事は、北米のクラフトライナー及びセミ芯はAF&PAの定義と一致していない状態。他の品種でも同様の事が見受けられ、RISIとしてパルプ使用品と再生品の境界をフレッシュパルプ含有率50%とするのも一案とし、少なくともフレッシュパルプ50%含む製品は、クラフトライナー又はセミケミカル中芯とし、フレッシュパルプ50%以下のものは再生ライナー又は中芯としようとするもの。
5月24日付け RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ