非塗工紙で北米最大及び市販パルプメーカーのドムター社は印刷筆記用紙需要が減少している中で香港事務所を通じパルプ需要が伸びている中国市場での存在感を増している。同社は2010年プリマス工場を100%フラフパルプ生産に改造しフラフパルプ能力を粗3倍の44万㌧に引き上げ一方、非塗工紙の能力を20万㌧削減した。他の大手メーカーIP社及びミードウェストべーコ社も同様に紙の生産ラインをフラフパルプ及び晒Nパルプ設備に改造している。更に同社は3つの賭けと称し以下3点を推進している。①BioChoice lignin―石油、その他石化燃料、レジン、サーモプラスチックの代替品の製造、②ナノクリスタリン・セルロース製造用テスト工場の所有、③廃材活用した輸送用燃料の開発。同社の市販パルプ能力は3月に12万㌧削減され150万㌧まで減少しており今後能力は150万から160万㌧で推移する見込み。
5月14日付け RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ