欧州製紙連合会(CEPI)発表によると、2012年加盟国(EU17諸国及びノルウェー)の印
刷書籍用紙生産量は8年連続減少しており、2012年紙・板紙生産実績は9200万㌧で前
年比1.7%減。減少幅が最大なのは新聞用紙で前年比7%減の900万㌧と過去20年間で
最低水準。印刷書籍用紙は5-5.5%減少し、過去8年間連続減。一方包装用紙と板紙
は逆に微増となっている。欧州製紙連合加盟国の2012年の新増設は100万㌧で、一方
工場閉鎖による能力減が200万㌧あり、結果として製紙能力は100万㌧の減少となって
いる。新聞用紙分野では2008年以来270万㌧も需要が低下し、150万㌧の能力が削減さ
れた。2010年の平均操業率は92%で西・北欧州ではそれ以下。2012年から大手新聞用
紙メーカーSCA(スウェーデン)が14万㌧、BURGO(イタリア)が16万㌧削減してい
る。予測では2012年から2013年に150万㌧の削減―欧州新聞用紙能力の8分の一に相当
が見込まれる。西欧州の操業率は2010年88%だったが能力削減が奏功し2012年は90%
まで高まり、2013年第4四半期には96%に達する模様。
9月2日付け 中国紙網から抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ