9月26日に国際貿易管理委員会(ITAC)は韓国及び中国からの輸入コート紙と板紙に
アンチダンピング関税賦課を暫定的決定したITACはSappi社の子会社であるSappi
Southern Africa社の申し立てにより1月25日に調査を開始したもので、南アでダンピ
ング販売され国内産業に多大な損害与えたとの判断。アンチダンピング関税は韓国品
17.25%、中国品14.14%。対象メーカーは韓国メーカー:茂林製紙(但しハンソル製
紙及び子会社Arton Paperは除く)、中国メーカー:APP子会社の金東紙業び金紅葉紙
業、晨鳴紙業。対象品目は印刷筆記その他グラフィック関連目的用途の紙・板紙で、
化学パルプ又はメカニカルパルプかケミメカニカルパルプ使用で、米坪70ー400gの
もの。南アの輸入業者はメカニカルパルプかケミメカニカルパルプを10%以上含むも
のは中質ベースのコート物として対象除外を主張したが、Sappi側が関税規則に反す
る例外が発生するとして反論し当局もこれを支持した形。韓国及び中国メーカーは主
に原料として晒クラフトパルプとケミメカニカルパルプ(APMPやBCTMP)のミックス
を使用している。APMP及びBCTMPは晒クラフトパルプより安価な為コストダウンとし
てこの数年来使用比率が高まっている。
10月17日付け RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ