米国北部パルプ産業はパルプ価格のやや軟化状態に入っているが、多くのパルプ工場が定期点検の為の休転時期と需要期が重なるこのタイミングもメーカー在庫が潤沢にある為、需給ひっ迫の状況からはほど遠いのが実情である。北部NBKPの米国での実質価格は$1,030/tと横這いを続けているが、また南部NBKPも前月$10/t値下がりして以降、$970-990/tで極めて安定した状態である。一方、米国LBKP市場では、国内メーカーと中南米競合国が引き続きシェア争奪戦の渦中におり、5月以降続落した価格もようやくここへきて、主要3品目にわたって当月それぞれ$5/t程度微減の落ち着いた状態となった。
9月12日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ