米国の輸出向けクラフトライナー数量が急増しているにもかかわらず、世界の各市場での価格が相対的に安定したままの状態となっている、と市場関係者が語っている。米国森林紙製品協会の最新の統計をみれば、事実10月の米国の輸出向けクラフトライナー出荷量は前年同月比15.6%大きく数字を伸ばしている。これは昨今の中南米市場向け、西欧市場向け、中近東市場向けの輸出数量の急激な伸びが、一部大手統合メーカーの海外工場向けの数量増が反映しての結果とも思われる。しかしながら、現在のドル高傾向では、いずれの市場向けにも即座に値上げに踏み切れる状況にはないのが実情である。
11月21日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ