12月ユーロ圏18ヶ国の季節要因調整後の失業率は11.4%と前月の11.5%から微減で推移したが、前年同月の11.8%からも微減となった。しかしながら、この数値は2012年8月以来の低水準ではある。一方、EU28ヶ国の12月失業率は9.9%で、前月の10.0%から微減、また前年12月の10.6%からも失業率はわずかに改善傾向となった。但しEU28ヶ国の失業率が10.0%を切ったのは2011年10月以来のことである。
12月ユーロ圏18ヶ国の約1千8百13万人を含むEU28ヶ国の男女約2千4百6万人が失業している状態にある。前月と比較するとEU28ヶ国の失業者は22万8千人減少、ユーロ圏18ヶ国でも15万7千人が減少となった。前年同月比ではEU28ヶ国では約1百71万人減、ユーロ圏18ヶ国では約69万3千人減となっており、ヨーロッパ全体の雇用市場はゆっくりとではあるが改善されている。失業率の低い国はオーストリア4.9%とドイツが4.8%、一方高い国はギリシャの25.8%、スペインの23.7%であった。
【参考】
ユーロ圏18ヶ国:ベルギー、ドイツ、エストニア、アイルランド、ギリシャ、スペイン、フランス、イタリア、キプロス、ラトビア、ルクセンブルグ、マルタ、オランダ、オーストリア、ポルトガル、スロベニア、スロバキア、フィンランド
EU28ヶ国:上記18ヶ国+ブルガリア、チェコ、デンマーク、クロアチア、リトアニア、ハンガリー、ポーランド、スウェーデン、ルーマニア、イギリス
1月30日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ