米国の1月クラフトライナーの輸出量は前年同月比13.4%の大幅増で39万4千トンを示し、年初を好調にスタートした。ドルが高止まりしている中、世界景気に活況感もなく、世界各地市場の価格も低水準であるにもかかわらず、月次レベルではこの上げ幅は過去10年で最も高いものとなった。米国森林紙製品協会の発表では、2014年の輸出向けライナー生産量合計は前年から7.8%上向いて430万トン(ショートトン)であった。そのうち、クラフトライナーは前年同期比5.5%増の390万トン(同)となった。米国市場関係者によると、数量的な伸びはあるものの、供給過剰、需要減退、為替動向、原材料の投入原価低迷などの要因により、基本的にライナーの輸出価格は世界各地で伸び悩みというジレンマが引き続いている。
2月27日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ