2月ユーロ圏19ヶ国の季節要因調整後の失業率は11.3%と前月の11.4%から微減で推移したが、前年同月の11.8%からも微減となっており、停滞を余儀なくされている。しかしながら、この数値はユーロ圏19ヶ国では2012年5月以来の低水準ではある。一方、EU28ヶ国の2月失業率は9.8%で、前月の9.9%から微減、また前年2月の10.5%からも失業率はわずかに改善傾向となった。
2月ユーロ圏19ヶ国の約1千8百20万人を含むEU28ヶ国の男女約2千3百89万人が失業している状態にある。前月と比較するとEU28ヶ国の失業者は約9万1千人減少、ユーロ圏19ヶ国でも約4万9千人が減少となった。前年同月比ではEU28ヶ国では約1百55万人減、ユーロ圏19ヶ国では約64万3千人減となっており、ヨーロッパ全体の雇用市場はゆっくりとではあるが改善されている。失業率の低い国はオーストリア5.3%とドイツが4.8%、一方高い国はギリシャの26.0%、スペインの23.2%であった。
【参考】
ユーロ圏19ヶ国:ベルギー、ドイツ、エストニア、アイルランド、ギリシャ、スペイン、フランス、イタリア、キプロス、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルグ、マルタ、オランダ、オーストリア、ポルトガル、スロベニア、スロバキア、フィンランド
EU28ヶ国:上記19ヶ国+ブルガリア、チェコ、デンマーク、クロアチア、ハンガリー、ポーランド、スウェーデン、ルーマニア、イギリス
3月31日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ