中国家庭紙産業委員会が発表した最新の統計によれば、中国全体のティッシュペーパー生産能力は2014年の944万トンから10.6%増加して2015年は年末までに1千44万トンまで膨れ上がるとしている。しかしながら、市場の供給過剰が原因で、業界全体の操業率は2014年の78%から2015年は76%まで下落するであろうと予測している。同委員会は中国市場に向けて、新たな増産体制は年間実質50万トン程度が好ましいとして強く主張している。実態としては、過去数年間その数字をはるかに超える増産強化が進み、現在の供給過剰問題に直面しているのが現状である。更に統計では、2015年2016年に新たに稼働が計画されている生産設備の生産能力合計は年産325万トンで、益々供給過剰が進行すると懸念している。
6月4日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ