ギリシャ国内で7月7日まで課されている資本規制と、同国が近々デフォルトに陥りユーロ圏を離脱するといった懸念が、同国を生産拠点とする製紙産業へ大きな衝撃を与えている。ユーロ圏での同国の将来が極めて不確実になりつつあることと、同国債務危機からの救済案に、欧州製紙産業はここ数日現地拠点に情勢を注視させるなど緊迫した状態に置かれている。多数の企業は、少なくとも今後6日間同国での取引活動を凍結するか、或いは状況を静観する態勢を取っている。ただし、同国での生産や商取引に絡んでいない企業にとっては、影響は極めて限定的か、ほとんど波及しないであろうと業界関係者はみなしている。
6月30日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ