5月ユーロ圏19ヶ国の季節要因調整後の失業率は11.1%と前月からほぼ横這いで推移したが、前年同月の11.6%からは0.5%ポイント減となっており、やや改善に向かいつつある。当月の失業率は2012年3月以来の低水準となった。一方、EU28ヶ国の5月失業率は9.6%で、ほぼ前月並も前年同月の10.3%からは減少をみせた。この数字は2011年7月以来の低水準で、長期的には失業率は徐々に回復に向っている。
5月ユーロ圏19ヶ国の約1千7百73万人を含むEU28ヶ国の男女約2千3百35万人が失業している状態にある。前月と比較するとEU28ヶ国の失業者は約3万8千人減少、ユーロ圏19ヶ国でも約3万5千人が減少となった。前年同月比ではEU28ヶ国では約1百57万5千人減、ユーロ圏19ヶ国では約93万9千人減となっており、ヨーロッパ全体でみれば雇用市場はゆっくりとではあるが改善されている。5月失業率の低い国はドイツが4.7%、一方高い国はギリシャの25.6%、スペインの22.5%であった。
【参考】
ユーロ圏19ヶ国:ベルギー、ドイツ、エストニア、アイルランド、ギリシャ、スペイン、フランス、イタリア、キプロス、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルグ、マルタ、オランダ、オーストリア、ポルトガル、スロベニア、スロバキア、フィンランド
EU28ヶ国:上記19ヶ国+ブルガリア、チェコ、デンマーク、クロアチア、ハンガリー、ポーランド、スウェーデン、ルーマニア、イギリス
6月30日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ