Eurostatが発表した最新の統計では、8月ユーロ圏19ヶ国の季節要因調整後の失業率は11.0%と前月からほぼ横這いの推移となったが、前年同月の11.5%からは0.5%ポイント減となっており、雇用水準はゆっくりと改善に向かいつつある。一方、EU28ヶ国の8月失業率は9.5%で、前月から横這い、前年同月の10.1%からはやや減少をみせた。
8月ユーロ圏19ヶ国の約1千7百60万人を含むEU28ヶ国の男女約2千3百2万人が失業している状態にある。前月と比較するとEU28ヶ国の失業者は約3万3千人減少、ユーロ圏19ヶ国でも約1千人が減少となった。前年同月比ではEU28ヶ国では約149万人減、ユーロ圏19ヶ国では約89万人減となっており、ヨーロッパ全体でみれば雇用市場は着実に改善されている。8月失業率の低い国はドイツが4.5%、チェコとマルタがそれぞれ5.0%と5.1%、一方高い国はギリシャの25.2%、スペインの22.2%であった。
【参考】
ユーロ圏19ヶ国:ベルギー、ドイツ、エストニア、アイルランド、ギリシャ、スペイン、フランス、イタリア、キプロス、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルグ、マルタ、オランダ、オーストリア、ポルトガル、スロベニア、スロバキア、フィンランド
EU28ヶ国:上記19ヶ国+ブルガリア、チェコ、デンマーク、クロアチア、ハンガリー、ポーランド、スウェーデン、ルーマニア、イギリス
9月30日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ