ロシアの新聞用紙メーカーであるVolga社は、今後相当数の人員削減実施とエネルギー・コストの高騰により新聞用紙生産分野から撤退を余儀なくされるかもしれない、と同社役員が現地メディアへ語った。同社経営陣によると、同社Balakhna工場が位置する同国Nizhny Novgorod地方では、近隣の地方に比べエネルギー・コストが2倍から2.5倍高く、同社事業の競争力を著しく奪っているとしている。2008年以降、同社のエネルギー・コストは年平均47%上昇し、累計で330%高騰する結果となっている。同社は既に今年4月に、世界的な新聞用紙市況の下落と化学パルプ価格の上昇を理由に、同工場の年産合計29万5千トンの新聞用紙3ラインを停機としていた。
10月29日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ