台湾を本拠とする正隆股份社は、このほど同国新竹地区のChu Pei工場にてティッシュ年産3万2千トンの新ラインを立ち上げたことが分かった。新ライン16号機は、10月1日からテスト稼働に入っており、主にキッチンタオル用途などにバージンパルプ使用のクレープ・ティッシュ製品を生産する。同社代弁者によれば、台湾のティッシュ製品の消費動向は大きな変革を迎えているとしており、トイレット紙と化粧ティッシュの旧来の2種類の代表的なティッシュ製品は、国内生産市場では既に飽和状態となっているものの、家庭用キッチンタオルの消費は大幅に伸びていると付け加えている。同国製紙産業協会の発表した最新の統計によれば、今年1月~9月のトイレット紙と化粧ティッシュの国内出荷量累計は約12万トンで、前年同期比0.12%減となったが、キッチンタオルの同期間出荷量は同22.7%増の約6千トンであった。
11月2日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ