コート紙・特殊紙の欧州最大手メーカーのひとつであるイタリアのBurgo社は、同国Duinoに位置する同社工場の2号機を今年12月末付で生産停止する方向で、従業員代表団との協議に入ったことが分かった。この抄造停止により従業員約150人が解雇となる模様。同ラインはグラビアおよびオフセット輪転用のLWC(軽量コート紙)年産15万トンの生産能力がある。近年、塗工中質紙の需要減退に歯止めが掛からず、結果として合計で約250万トン分の生産設備閉鎖を招いているが、同ラインも主に原材料・エネルギーなど経費高騰でそのコスト競争力面で、もはや持続可能ではないと判断された。同社は既にVerzuelo工場のLWC年産5万トン分を今夏より永久閉鎖したことを含め、これで年内に20万トン分を抄造停止とした。
11月5日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ