南アフリカのケープタウンMilnertonに位置するSappi社Cape Kraft Mill売却に関する告知は、事前に2015年3月と7月に公表の如く、このほど同社はすべての条件で当事者間合意したことを認め、11月23日付で新規のオーナーとなるGolden Era Groupへの譲渡を完了したとしている。今月初に既に別途完了したEnstra工場の売却と合わせ、今回のCape Kraft Millの売却が意味するところはSappi社が目指した再生紙パッケージ市場での利益享受が叶わず、同市場からの撤退である。今後Sappi社が注力していく分野は;商業木材分野、Ngodwana工場とSaiccor工場でのDP増産、Tugela工場とNgogwana工場でのコンテナーボード生産能力強化への投資、Stanger工場のティッシュおよびコピー紙増産、Ngodwana工場の新聞用紙増産、同社欧州工場で生産する塗工・非塗工特殊紙の南アフリカ市場での販売強化などである。
11月23日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ