金融商品または企業・政府などについて、その信用状態に関する独自の格付け情報を提供する、民間企業Fitch Rating社は、このほど北米の2016年紙パルプおよび森林製品市場の展望に関する新たな報告書を公表した。報告書によると、中国の需要成長率、欧米各市場の復調具合、世界的な吸収合併動向などが2016年の紙パルプ・森林製品市場の見通しに大きく関わる重要な要素となってくるとし、継続しているドル高は引き続き米国メーカーに熾烈な価格競争を強いて、エネルギーや化学品のコスト削減といった企業努力による捻出利益を相殺してしまう懸念もあるとしている。しかしながら、消費財・介護分野・パッケージ・特殊紙などの末端市場での底堅い需要は、一貫メーカーの利潤を支えるものとなろうとしている。
12月7日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ