中国政府は、このほど米国・EU諸国・日本から輸入の未晒重袋クラフト紙にアンチ・ダンピング税を賦課する仮決定を下したと公表した。12月11日、同国商務部が示した仮裁定の中でダンピング率を米国品14.9%、EU品23.4~29%、日本品20.2%としたもの。同国通関当局は既にその3地域から輸入の当該品に対して徴収を開始している模様。中国政府は今年初頭から、Fujian Qingshan Paper Industry社からの申請を受け、未晒重袋クラフト紙へのAD調査を開始していた。調査対象となったものは主に未晒木材パルプやその他古紙、竹パルプなどを原料としたクラフト紙で、用途はセメント、化学品、穀物類向けの包装に使用されている。ADの調査対象期間は、2013年11月1日~2014年10月31日、国内産業へ打撃を与えた期間として審査中の2011年1月1日~2014年としている。
12月17日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ