中国に駐在する欧州商工会議所(European Chamber of Commerce = ECC)が同国8産業を調査し、各市場での供給過剰に関するリポートを作成した中で、同国での紙・板紙の供給過剰は同産業の工場稼働率を2008年の90%から2014年の84%へ引き下げたと公表している。この期間に、生産能力は2008年の8千9百万トンから45%増加し、2014年に1億2千9百万トンまで拡大したとしている。同国での1999年から2010年までの紙・板紙の年間成長率は11.9%であったが、2014年までに更に30%拡大し、2008年まで世界最大の製紙国であった米国をその後追い抜いた形となったと伝えている。しかしながら同リポートによれば、同産業の生産性や効率面をみると悲観的で、2013年に同国の紙・板紙メーカーは約7千社あるも年産規模は平均2万トン以下、しかも大半は国営企業であるとしている。
2月26日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ