ペルーの上質紙メーカーであるPapelera Atlas社は、このほど昨年12月に所有の製紙ライン2機のうち1機を停機措置としたことに加え、今年5月にLima工場自体を閉鎖するかどうか検討を行なっていると認めた。同工場は上質紙年産合計3万トンの生産能力があり、同仕様のライン2機を保有していた。同社代弁者によれば、同社は外部委託生産に業態を切り替えたばかりで、現在、同社が供給してきたのと同じ紙質の製品が今後も供給できるか慎重にテストを行なっているとしている。一方、同社は欧州とインドネシアからも紙を購入している。同国国立統計局が公表した最新の統計によると、同国の上質紙生産量は、2007年の5万トンから2012年3万6千トンまで減少している。また、同国の国民1人あたりの年間紙消費量はわずか6.5㎏で、近隣諸国と比較しても極めて低いことが分かる。
3月22日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ