米国を本拠とするInternational Paper社(IP社)が画策しているスペインに於ける既存新聞用紙ラインの再生コンテナーボード・ラインへの改造プロジェクトによる欧州紙市場への投資強化は、欧州という競争の激しい市場ではある意味賢明且つ極めて挑戦的なプロジェクトであると言わざるを得ない、と複数の市場関係者が語っている。彼らによれば、IP社の今回の動きは更に大きな投資の一部としてみるか、或いは米国内市場への欧州勢の侵入を防ぐ手立てなのか、と憶測している。先週、IP社はマドリードに位置するHolmen社新聞用紙工場の取得を公表しており、同工場唯一の製紙ラインである紙幅8,900㎜の新聞用紙ラインを年産38万トンの再生コンテナーボードに改造する計画を打ち出している。改造工事は2017年末までに完了する見込み。
3月23日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ