ブラジル森林産業協会が発表した最新の統計によると、同国の実質の紙消費量は緩慢な状態が継続しており、2月の消費量は前年同月比3.4%減の73万1千トンであった。一方、2月単月の紙生産量は逆に同3.7%増加して84万1千トンで、国内販売量も同3.9%上向いて42万3千トンであった。また、2月の同国紙輸出量は同15.1%大幅増の16万トンとなった。特に、国内パッケージ・メーカー、印刷・筆記用紙メーカーが工場稼働率を維持する為に他市場への数量調整を実施していることと、輸出利益が見込めるレアル安をうまく活用していることが背景にあるとしている。それとは逆に、同国の需要低迷とコスト高の両面が影響して、輸入は同41.2%激減の5万トンに落ち込んだ。
4月5日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ