レンゴーはこのほど、「女性の活躍推進に関する行動計画」を策定した。
同社は2014年4月、女性活躍推進室を新設して女性活躍の支援体制を強化してきたが、今春から「女性活躍推進法」（＝女性の職業生活における活躍の推進に関する法律）が本格施行するのを受けて、行動計画を策定したもの。計画期間は16年4月1日～21年3月31日の5年間。同社では、14年度の実績から自社の課題4点を明らかにし、それを踏まえて行動計画の目標を設定した。
【課題】
①労働者に占める女性比率が低い（14年度正社員7.9％）
②管理職に占める女性比率が低い（14年度2.7％）
③女性の職種や部署が偏っている（14年度営業外勤8名3.0％、製造現場7名0.4％、いずれも正社員）
④男性の仕事と育児の両立が進んでいない（14年度男性育児休業取得率7.8％）
【目標】（期間：21年3月31日まで）
①総合職女性採用比率を3割以上とする
②女性管理職数を倍増する（14年度19名→40名以上）
③営業外勤・製造現場で働く女性（正社員）の数を2倍以上とする
④男性の育児休業取得率を13％以上とする
目標達成に向けレンゴーは、具体的に次のような取組みを進めていく。以下、◎14年からの継続取組み 16年4月以降の取組み。
【女性の採用促進】
◎総合職女性採用に関する目標値設定
女子学生対象の会社説明会、面接官対象の研修の検討・実施
【女性のキャリア形成支援】
◎女性管理職候補者を対象とした研修の実施、中長期キャリアプランの策定、上司を対象とした研修、マネジメントの強化
女性管理職や若手女性を対象とした研修の検討・実施、ネットワークの構築支援、ロールモデルの提示
【女性の職域拡大】
◎女性が少ない職場や部署への積極的採用・配置に向けた検討・準備、女性を配置するモデル工場・職場の決定
フォロー体制の構築、ネットワークの構築支援、ロールモデルの提示、女性の積極的採用・配置の継続、異動やローテーションの活性化
【仕事と育児の両立支援の拡充】
仕事と育児の両立支援施策の整備・拡充のための情報収集・調査、育児中の社員と若手女性を対象とした情報交換の機会提供の検討・実施、上司と女性を対象とした情報交換の機会提供の検討・実施
【男性の育児休業取得促進】
◎男性の積極的な育児参画に向けた意識啓発、取得奨励案内の送付
上司・男性・家族対象の両立支援施策の説明会などの検討・実施
株式会社 紙業タイムス社 「Future4/18号」より
