中国内での引き続く景気低迷にもかかわらず、2015年同国の紙・板紙産業は再び緩やかな成長をみせた。中国造紙協会が今週公開した年次報告書によると、同国2015年の紙・板紙生産量累計は、3.56%上昇した前年から更に2.29%増加して約1億7百万トンとなったことが分かった。また、紙・板紙の消費量累計は前年比2.79%増の約1億4百万トンであった。因みに2014年は前年比2.95%の成長率であった。同国では、鉄鋼などその他の分野と比較しても、紙・板紙産業は好調に推移したとしている。大手メーカーである玖龍紙業、理文造紙、太陽紙業なども2015年の業績は輝かしいものであったと報告している。主にパルプ・古紙・エネルギーの価格が下がったことに加え、緩やかに需要が伸びたことがプラス要因となった模様。
5月13日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ