ロシアの新聞用紙メーカー大手のVolga社は、新聞用紙の増産を目指し、TMP年産20万トンの生産能力を有する新ライン建設プロジェクトに充てる250万ルーブルの融資枠獲得に前進していることが分かった。同社代弁者によれば、既に複数の銀行が同プロジェクトへの財政支援を申し出ているとしている。また、更にValmet社とAndritz社が、Nizhny Novgorod州の同社Balakhna工場の工事測量を終えたが、両社ともにまだ契約は取り交わしていないと強調している。従って、完成までに2年かかると思われる同ラインの建設は、現時点では開始時期も未定であるとしている。同社は2015年新聞用紙生産量全体の67.6%にあたる約22万トンを輸出しており、またロシア全体の生産量の約15%は海外市場へ出荷されたとしている。主な輸出先国はインド、ウクライナ、トルコ、ブルガリア、フィンランド、イランだとしている。
6月2日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ