中国通関当局が発表した最新の統計によると、同国の5月古紙輸入量は4月の前月比3.7%減から回復をみせず、同12.3%の急減となったとしている。この不調の要因は、古紙の輸入価格が上昇したことで結果として中国の古紙ユーザーが購入を控えざる得なかった3月に業界全体が業績不振に陥った影響とみられる。3月発注分の古紙は概ね5月に中国へ到着で合計約226万トンとなり、4月到着分の約258万トンから12.3%大きく落ち込んだ。このうち5月のOCCと雑古紙の輸入量は前者が前月比13.8%急減の約131万トン、後者が18.4%激減の約44万トンとなったものの、新聞古紙はやや持ち直して同3.3%増の約43万トンとなった。一方、前年との比較をみれば同月は前年同月の輸入量約243万トンより6.7%減となった。また、中国の今年1月~5月の古紙輸入量は合計約1,181万トンとなり、前年同期の約1,141万トンをわずかに上回った。
6月27日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ