中国通関当局が発表した最新の統計によると、同国の6月古紙輸入量は4月5月の縮小傾向からやや盛り返す推移となった。6月の古紙輸入量は合計で前月比5.8%増の約240万トンとなったとしている。5月の古紙輸入量は前月比12.3%減、4月は同3.7%減と不調が続いていた。これは古紙輸入価格の値上げ機運が上昇したことで、結果として中国の古紙ユーザーが3月前後に発注を控えざる得なかった影響とみられる。この結果、古紙ユーザーは手持ちの在庫レベルが低下したことで、4月にはOCCの在庫補填用の発注を行なったが、一方、国内のカートン用板紙生産のメーカー各社は脱墨グレードの購入比率を強化することとなった。その為、6月中国の港に到着した輸入OCCの数量は前月比6.3%増の約140万トンとなった。
7月26日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ