フィンランドMetsaグループ傘下のMetsa Board社が、同国Hameenkyroに位置する同社Kyro工場で不採算となっている壁紙原紙ライン3号機を永久閉鎖し、同品種の生産からも撤退する計画であることが分かった。世界的にも壁紙原紙の需要は減退を続けており、同社としては今後は壁紙原紙の生産を基幹事業から外して板紙の生産に注力するとしている。2015年の同工場の紙販売は合計5千万ユーロであったが、営業利益は5百万ユーロの赤字となっていた。壁紙原紙ライン3号機の永久閉鎖の計画に加え、同社は同工場の競争力強化に向けて、改めて経営方針の調整や改善を図る必要性に迫られている。従って、今後同社は同工場全従業員250人を対象として法令に則った労使協議を開始することとなる。
8月4日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ