中国通関当局が発表した最新の統計によれば、同国の7月パルプ輸入量は前月の低水準から急速に回復をみせ、前月比15.5%急増の約182万トンとなった。この急増の要因は、パルプ供給者側が試みた4月の値上げに対する中国顧客の反発によって6月の輸入量が前月比12.0%急減したことへの反動とみられる。北米・南米に加え欧州から中国へのパルプ貨物の納期は通常約2ヶ月となっている為、4月の低い注文量量が6月の到着分として反映される。5月には、カナダのメーカーや販売業者がほとんどのパルプ品種に対し、更なるトン当たり10~20ドルの値上げを画策し、LBKP値上げ等の背景を各メーカーによる定期保守休転や想定外の停機などによる供給制限に起因したものと理由付けた。
8月30日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ